【読書記録】『子供が育つ魔法の言葉』【育児本】
【はじめに】
育休中に育児本を読んでみようと思いたって、書店で最初に手にとってみた本がこれでした。
背表紙の帯に書いてあった「世界10カ国で愛読」のうたい文句につられて手にとりました。
とても有名な本なので、テレビとかでタイトルを聞いた覚えがあったのかもしれません。
ちょっと中を見てみると、かなり字が小さくて、ページ数もハードカバーで250ページ以上となかなかのボリューム。
どんなにすごいことが書いてあるのだろうと思い1ページ目を開くと、詩がかかれていました。
タイトル『子は親の鏡』
読んでみると、ごく当たり前のことが書いてありました。
その先の本の中味は、この詩をひとつひとつ、とても丁寧に説明しています。
同じことを繰り返している部分もあるので、正直、中味は飛ばし読みでも全然問題なく読めるし、内容も把握できます。
この本が伝えたいことは1ページ目の詩にすべてが詰まっています。
『子は親の鏡』の詩はウェブサイトでも読むことができます↓↓
http://www.sunlotus.org/myo/myo01.html
書かれていることは正論で、親であればこうありたいと当たり前に思うことばかりです。
子供に当たり前のことが、当たり前にしてあげられるということが一番尊いのだと再確認しました。
育児中は、こんな当たり前のことを忘れてしまうのです。
そんな精神状態に追い込まれてしまうことがあるのです。
育児と家事、仕事に追われ、
自分の感情をコントロール出来なくなった時。
自分を見失いそうになった時。
当たり前のことを思い出すために、またこの本を開きたいと思いました。
この本を読んで印象に残った内容を自分が心にとめておく為に、書き残しておこうと思います。
【とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる】
子どもは、敵意や憎しみのなかで育つと、精神が不安定になるという話です。
私自身はあまり幸せな幼少期ではありませんでした。
まさに、敵意や憎しみの中で、夫婦喧嘩が耐えない家庭で育ちました。
うちは、母がとても強い家庭でした。
結果、私は今でも母と会話をするときは緊張するし、母から口撃を受けると、それを何日も引きずるくらい気持ちが不安定になるようになってしまいました。
他者との関わりの中では、周りからの評価を気にして、異常な不安感に襲われ、自分の意見が言えない子どもでした。
乱暴な子どもではありませんでしたが、精神は不安定で、それは実家を離れてからも、最近まで続きました。
夫婦喧嘩をすることは、どこの夫婦でも大なり小なりあります。
問題なのは、夫婦喧嘩をすること自体ではなく、その後、どういう解決の仕方をしたか。
夫婦でよく話し合って解決できたのか?
もし、子どもが夫婦喧嘩に気付いていたら、理由や解決策を説明したか?
それが重要だと、この本では書かれています。
記憶を辿ってみると、私の両親の喧嘩は毎日同じ内容の繰り返しで、問題を解決しようという方向性の話し合いは、なされていませんでした。
毎日毎日同じような内容の喧嘩を繰り返していましたから、子どもに解決策を説明するなんてことは、もちろんありませんでした。
喧嘩の内容についても、ドアの向こうから聞こえる怒鳴り声から類推することしか出来ませんでした。
怒鳴り声や暴力が飛び交う親の喧嘩を子どもに見せること、説明もせず子どもの心に不安だけを残すことは、親の罪だと思います。
自分がまさにこのような境遇で育ったので、このこ言葉が一番刺さりました。
子どもには同じ思いはさせたくないと心から思います。
いつも心に留めておきたいと思う言葉でした。
【おわりに】
世界的に有名な本で、素晴らしいことが書かれているので、とてもオススメなのですが、読む時に注意しなければいけないと思う点もあります。
それは、親としての正しさを説いた本なので、自分が本のように子どもに対して理想の振る舞いが出来なかったときに、罪悪感を感じたり、気分が落ち込んだりする方もいるんじゃないかなと思います。
本に書いてあることは確かに正論で、子育ての理想ではあると思うのですが、本の教え通りに子育て出来なかったとしても、子どもは強く生きていきます!
ということを補足しておきたいです。
この本を読んで最初に思ったのが、私の親にはあまり当てはまらないなということでした。
理想の子育てとは真逆をいっていた、私の親の子育て。
たしかに、実家で暮らしていた幼少時代、学生時代や独身時代にも辛い思いをたくさんしました。
でも、今は時が経ち、大人になって、親は完璧じゃないと理解しています。
家庭で理想通りの子育てを受けなくても、学校、部活、友達、職場、恋人など経験を積ませてくれる場所はどこにでもあります。
今ある環境から何を受け取るかは、子ども自身の責任であり、親の子育てだけがすべてではありません。
だから、「こういう考え方もあるよね〜」と、軽い気持ちで読んで、共感したことをいくつか心にとめておく、くらいの読み方がいいんじゃないかなと思います。