【生後1か月】新生児の保湿
今回は育児にからめて、ちょっと薬剤師っぽいお話をしたいと思います。
新生児の保湿の話です。
私が娘を産んだ産院ではありませんでしたが、最近では産後の入院中に保湿指導がある病院や産院もあります。
【なぜそんなに新生児の保湿が大事なのか?】
理由の一つに、保湿することがアトピー性皮膚炎の予防になることがあげられます。
アトピー性皮膚炎は乳幼児期に起こることが多いです。
成長するごとに自然と治ったり、症状が軽くなる方も多くいます。
一方で大人になってから発症したり、悪化する方もいて、乳幼児期に次いで多いのが21~25歳くらいの患者さんです。
アトピー性皮膚炎の原因は、アトピー素因という家族にアレルギーを持つ人がいたり、アレルギー反応を起こしやすい体質を持っていること。
それに、皮膚の乾燥とバリアー機能の異常があります。
遺伝はどうすることも出来ませんが、
皮膚の乾燥は保湿すれば対策することが出来るのです!
たとえ、アトピー性皮膚炎を発症してしまった後だったとしても保湿は継続して行うべき治療になります。
もう一つの理由は、アレルギー物質が皮膚から吸収されることで、それに対してのアレルギーが起こりやすくなることです。
アレルギー物質とは有名なところで言うと、花粉、ハウスダスト、食べ物では小麦、牛乳、ピーナッツなどがあります。
新生児は皮膚がとても薄いので、大人より皮膚からアレルギー物質を吸収しやすいのです。
保湿をし皮膚のバリア機能を高めることで、アレルギー物質が皮膚から吸収されるのを抑えることができます。
こういった理由から新生児の保湿が大事になります。
そして、3歳くらいまでは続けてあげるといいようです。
【アトピー素因とは?】
家族に気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎を持つ人がいることがアトピー素因に当てはまります。
うちは主人が小児気管支喘息だったのと、私がダニとハウスダストによる慢性アレルギー性鼻炎があります。
娘はアレルギーに関しては、まさにサラブレッド。
生まれる前から娘のアレルギー発症をとても心配していました。
その為、産まれてからは徹底的に保湿しました。
【保湿方法は?】
保湿剤はベビー用の保湿剤が赤ちゃん用品のお店やドラッグストアに売っていますし、乾燥が目立つようであれば小児科で保湿剤が処方される場合もあると思います。
ちなみに、白色ワセリンもドラッグストアで売っていて保湿や皮膚保護に使われますが、白色ワセリンは水分の蒸発を防ぐだけで、保湿成分は含みません。
なので、保湿成分を含むローションやクリームなどのほうが保湿効果は高いと言えます。
使う時期は、お風呂に入った直後の保湿が効果的です。
私は娘の保湿は1日1回沐浴後しかしていませんでしたが、病院で処方される保湿剤は標準的な使い方で1日2回で使われるので、市販の保湿剤も時間があれば1日2回くらい塗り直してあげるといいのかなと思います。
こまめに塗り直しても問題はないです。
もちろん、病院で処方された保湿剤の場合は医師からの使用方法の指導にしたがってください!
保湿剤の塗り方は、顔も含めて全身まんべんなく塗る事がポイントです。
(目には入らないようにしてくださいね!)
特に関節やシワの間は塗り辛いですが、肌トラブルが起こりやすい部分なので、丁寧に塗っておきたい部分です。
【うちで使っている保湿剤】
うちでは入浴後の保湿に小児科で処方されたヘパリン類似物質を含む保湿剤(旧名:ビーソフテンローション、クリーム)を使用しています。
クリームは、多少べたつきは気になりますが、その分落ちにくいです。
ローションは、サラッとした使用感で体全体にまんべんなく塗るのに使いやすいです。
うちでは全身に塗るときはローションを使い、オムツ部分や乾燥が気になるところにはクリームを使う。
などのように使い分けしています。
ドラッグストアやネットでも、病院で処方されるヘパリン類似物質と同じ成分濃度の商品が市販されていて、買うことができます↓↓
クリームタイプ
ローションタイプ
【おわりに】
新生児期から保湿を頑張ったことが功を奏したのか、娘は今のところアトピー性皮膚炎も食物アレルギーも発症していません。
私も新生児期の保湿の効果を身をもって体感しているところなので、これからのプレママさんには、ぜひかわいい我が子に保湿をしてあげてほしいと思います。
私も保湿が必要と言われる3歳までは、娘の保湿を続けてあげようと思っているので、経過や変化があったら追って記事にしたいと思います。
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